気になるカカオの木~大人になるということ~
最近の「子供が将来なりたい職業」で、男子中学生のベスト3に
You Tuberがランクインしたそうで。
少年たちが描く、かっこよくて、儲かる職業にランクインするなんて。
そんな少年たちには、是非、博多華丸・大吉さんの大人のネタ「You Tuberになりたい」を見てもらいたい。
博多華丸・大吉 You Tuberになりたい2015 - YouTube
大人になるってそんなに簡単なことではないと・・・分かるはずだ・・・。笑
そんなこんなで、今回は・・・
「初めて、ドミニカのカカオ畑にいってみた!!Part1」
と題しまして綴っていこうかと。
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場所(Villa Altagracia)
場所は、首都のSantoDomingoから車で約2時間
San CrisóbalのVilla Altagraciaという町まで高速を1時間ほど突っ走る。
その麓の町から、ひたすら未舗装の道をランドクルーザーで1時間ほど登りまくる。
途中、川を渡ったり。
車で行けるぎりぎりまで突き進む。
ここは、Parque Nacional Montaña La Humeadoraといって、国立自然公園のような場所で、首都へと注ぐ、Rio Hainaの源流。
2007年のハリケーンでこの一体に住む農家約30人が増水した川に流され命を落としてから、人は住んでいない。
それ以来、麓の農家たちを対象にし、アナログフォレストリーという森林回復と農業の両立を目的とした活動を開始。私の所属団体が中心となり、植林活動を行っている。
対象作物の一つとして「カカオ」の生産が促進されている。
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カカオって?(ドミニカのカカオの特徴)
カカオとは、被子植物真正双子葉類バラ類アオイ目アオイ科カカオ属カカオ種。
はっ?
つまりは、バラさんの仲間のカカオさん。
皆さんもご存知の通り、チョコレートやココアの原料となる農作物。
300メートル前後の丘稜地が栽培に適し、樹齢3~4年程度で開花する。
ドミニカ全体のカカオの特徴は下記(2015年~2016年、参考:日本チョコレート・ココア協会)
- 世界シェア:9位(1位:コートジボワール、2位:ガーナ、3位:インドネシア)
- 中南米シェア:4位(1位:エクアドル、2位:ブラジル、3位:ペルー)
- 生産量:7.2万トン(1位のコートジボワール:165万トンの約4.4%)
- オーガニックカカオの割合が約70%
まとめると、生産量は上位には全く敵わないが、品質はピカイチっぽい。
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気になるカカオの木を見に行ってみた。
現地の農家リーダー(左)とアメリカのNGO団体のオルティスさん(右)と出発!
ハイキング気分で。(前方に見える山にカカオはあるのか??)
イモとバナナの畑を通り過ぎ・・・
開けてきた。
到着!!
んん?木無くない?
なんと、到着したのは、直近に植樹した場所。
なので、まだ苗木状態で、実はなるどころか、花も咲いていない。
結構、登山頑張ったので、期待したのだが・・・
今回は、生育状況の調査がメインとのこと。
苗木の標高と位置情報をGPSでデータ取得。
カカオ植樹場所からの景色。
結構登ってきたな。(標高500メートルくらい)
気になるカカオの大人の木が見たい・・・
土下座してお願いしたら、帰りに、寄ってくれた。(土下座は嘘)
こんな風に実がなるのか!!意外性抜群な大人の木。
かっこいい大人には意外性が必要なんだなと実感。
中身!!
繭みたいで、中に蚕でもいるんじゃないかっていうフォルム・・・
食べてみると、ほんのり甘酸っぱい。
この実を乾燥・熟成を繰り返して、初めてチョコレートの原料になる。
甘酸っぱい少年時代から、熟成を重ねて、初めて大人の味に近づくのだなと実感。
カカオの花。
思ったより小さい。
綺麗な大人の人って、自己主張しないもんなんだなと実感。
ちなみに、苗木は下の写真のように育てている。
おっちゃん、いいポーズとってくれた、Gracias!!
ダンディな大人だ。
いい頃合になると、標高の高い植樹場所まで馬で運んで、植えるそうな。
今回のカカオ訪問では、6つの山に登り、それぞれの農場のGPSデータ取りを実施。
ひたすら山に登り、下り、蚊に刺され・・・
出国前にヘルニアだった自分がかなり動けるまでに回復していることに驚いたのが一番の発見。
次回訪問時は、収穫したカカオがチョコレートになるまでの過程を追ってみよう。
動画撮り忘れたので、YouTuberにはなれず!!
残念。笑
最後に!!
今日のラテン(大人)なスペイン語
¡Ten cuidado la chapiadora!(テン クイダァド ラ チャピアドーラ)
意味:貢がせ女に気をつけな!!
chapiadoraとはドミニカ語で金にしか興味のない女性のこと。
アスルエ!!